親知らずは第三大臼歯として20歳前後に生えてくる歯です。
現代の日本人は顎が小さく親知らずが生えきらなかったり、横向きに生えてきたりと親知らずの影響で周辺の歯肉の炎症や虫歯を引き起こしやすくなります。
年齢とともに抜歯の難易度が上がり傷口の治りも悪くなるので抜歯は若いうちに行う事が好ましいです。
1.親知らずを抜かなくてもいい人
・親知らずがまっすぐ生えている
・上下の親知らずが噛み合っている
・親知らずの手入れが行き届いている
・親知らずが骨の中に完全に埋まっている
2.複雑な親知らずの抜歯
親知らずの抜歯の際はレントゲン撮影を行い親知らずの生え方を精査します。
横向きに埋まっている親知らずやレントゲン上で親知らずが神経と重なっている時などは必要に応じてCT撮影を行います。(親知らずの抜歯の際のCT撮影は保険内治療です)
CTの検査を行うことにより抜歯の難易度、神経損傷のリスク判定がより正確に行えます。
・お身体の状態により外科処置が困難な方
・神経損傷のリスクが高い方
上記の方で親知らずの抜歯が必要な場合、大学病院などを紹介させていただく事があります。
親知らずでお困りの方はお気軽にご相談ください。
・口があかない
・顎が痛い
・顎がカクカク鳴る
これらの症状は顎関節症の可能性があります。顎関節症は様々な原因で顎の関節や筋肉がスムーズに動かなくなるために起こります。自然に治る事もありますが、繰り返す事も多く原因を改善する事が必要です。
1.顎関節症の原因は様々
顎関節症は一つの事が原因で起こるのではなく原因が複数の事があります。
・歯ぎしりやくいしばり
・精神的なストレス
・寝不足や疲れ
・顎の酷使
・歯列不正
これらは顎関節症の症状を悪化させる要因になります。また、就寝中の歯ぎしりやくいしばりは自分では気づかない事が多いので、朝起きた時に顎にこわばりを感じるようであれば一度身近な人に聞いてみるのもいいかもしれません。
2.顎関節症の治療
顎関節症の一般的な原因は日中や就寝中の歯ぎしりやくいしばりです。特に就寝中の歯ぎしりやくいしばりは過大な負担が顎関節にかかる上、自分でコントロールする事が出来ないので就寝中にスプリント(ナイトガード)を装着し顎関節に対する負担を軽減します。
また、歯ぎしりの原因が噛み合わせに起因する場合、咬合治療を行います。