金属アレルギーは金属によって直接アレルギー反応が起こるわけではありません。
金属から溶け出したイオンが身体のたんぱく質と結合し、この金属イオンと結びついたたんぱく質に免疫細胞が反応しアレルギーが起こります。
アレルギー反応は人それぞれですが比較的、金・プラチナでは反応が出にくいのはイオン化しにくいここと関係があると考えられます。
金属アレルギーは暑く汗をかきやすい夏に発症、症状の悪化が起こる事が多いです。
金属アレルギーの症状の具体例
・ピアスをつけると赤くかぶれる
・腕時計やネックレスを外すと赤くあとがつく
・金属が触れた部分に小さな水疱ができる
1.金属アレルギーの症状
・接触性皮膚炎
・掌蹠膿疱症
口腔内の金属が原因で起こる主な症状として、直接金属が触れる粘膜が炎症を起こす粘膜炎だけでなく、手の掌や足の裏に小さな水疱が多数できる掌蹠膿疱症等があります。
2.金属アレルギーの検査
・パッチテスト
・リンパ球刺激試験
一般的に行われるのはパッチテストです。金属イオンの試薬を皮膚に貼り、どの金属に反応するのかを調べます。
夏は汗をかきやすく判定が不明確になったり、検査の結果皮膚炎が強く出てしまう事があるので、パッチテストの検査は夏以外に行う事が好ましいです。
3.金属アレルギーの治療
検査の結果アレルギー反応が出た金属は、身体に接触しないようにする事が必要です。
歯科治療に使用する金属にアレルギー反応が出た場合、口の中の金属を除去しプラスチックやセラミック等アレルギーが出ない素材に交換していきます。